ノックし続ければサードドアに出会える
学生寮で抱いた将来への不安からの「ビルゲイツ」にインタビューできれば何かが変わる。「聖杯」が手に入ると思い立った、18歳のノンフィクションストーリー。世界的スターにインタビューをする、インタビューをするために奮闘し、扉をこじ開けていくストーリーです。450ページにものぼるボリュームもさることながら、作者の心情の変化や周囲の変化なども触れながら、ビジネス書でありながら小説のような構成であり新鮮な感覚に引き込まれます。
サードドア 精神的資産のふやし方
サードドアとは
人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
つねに3つの入り口が用意されている。ファーストドア:
正面入り口だ。長い行列が弧を描いて続き、入れるかどうか
気をもみながら、99%の人がそこに並ぶ。セカンドドア:
VIP専用入り口だ。億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが
利用できる。それから、いつだってそこにあるのに、
誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、何百回もノックして
窓を乗り越え、キッチンをこっそり通り抜けたその先に─-
必ずある。ビル・ゲイツが初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグがハリウッドで
史上最年少の監督になれたのも、……みんな、
サードドアをこじ開けたからなんだ。
アレックス・バナヤン
1992年8月10日にロサンゼルス生まれ。19歳でアメリカ大手出版社クラウン・パブリッシャーズと最年少記録で作家契約を果たし、2012年のフォーブス誌による世界で活躍する30歳未満の起業家やアーティストを対象とした「30歳未満の30人」に選出された方です。本作はフォーブス誌が選ぶ「2018年に読むべきキャリア本トップ5」として紹介された一冊となります。
ビジネス書と小説が融合した感覚
18歳で漠然とした不安に駆られた時からレディーガガにインタビューするまでの苦悩と葛藤が、まるで小説のように描かれており新鮮な感覚になりました。心の機微や、周囲との関わりが細かく描かれており説得力があります。また、自身の輝かしい成果はほどほどに、インタビューに関することに特化した内容であり、ビルゲイツに求めた「聖杯」=「明確な指針」は、スターの金言ではなく、その生き方であることを、450ページにものぼる書籍という形で表現したのだと思います。決して箇条書きで「〇〇をすればいい」みたいなものではないことを作品を通じて感じ取れます。
私たちのサードドアになりうる
学びからトリガーを考え行動に結びつける!
- 人脈こそ強みに
- 失敗は成功のもと
- 行動しながら計画する
- 身の丈以上に取り組み
- 楽観し行動し続ける
- 外国のビジネス書はまた違ったパッションが得られる
響くものはいくつかありましたが、若干18歳の若者たちが、夢を語り合って日本常識では異常と思われそうなまでの行動をし続けるところが最も響きました。日本の自己啓発本では感じられない感覚になれることは大きな財産であると感じます。あれこれ考えてしまっている時点でもう出遅れていることを痛感します。だからこそ、夢を語る、壁に目標を掲げる、タスクを持ち運ぶ、メールでアプローチしまくるといった行動のトリガーとなることを実践することが重要であると感じます。それが自然とできることが実は、自分の人生の価値なのかもしれないとつくづく思いました。
- 身近な人から夢や目標を話してみる
- 訳されたビジネス書も読んでみる
- 行動するトリガーを探して試してみる
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