スマホ目と認知症の相関性
目の機能低下が認知症リスクを高める。スマホの普及で社会全体を大きく変わりつつありますが、目の機能にも大きな変化がもたらされています。ブルーライトを至近距離で長時間浴びる生活は人類史上なかった変化であり、スマホによる光が及ぼす影響には留意する必要があります。近視率も増えていることからも確実にスマホの長時間使用が健康に影響をもたらしていることは明らかです。今回は、スマホを使いすぎることによる目の機能低下、いわゆるスマホ目を取り上げます。「今でしょ!講座」で話題となりました。
視覚機能低下は大病の原因に
認知症リスクが2倍に
目の機能低下によって、脳機能が低下することで脳刺激が減少して認知症リスクが高まる報告がされています。白内障などの目の障害が認知症リスクが2倍に高まるという報告があります。
網膜症は大病のサイン?
網膜症とは眼球内の奥にある網膜の毛細血管が何らかの理由で障害を受け異常が生じる病気であり、視力低下や失明を招く恐れがある病気ですが、網膜の血管と脳の血管は心臓から鼻あたりまで同じ血管をたどっていることから、網膜の血流機能低下は、脳の血流機能低下結び付くとされています。網膜の軽微な異常がある方は循環器疾患の発症リスクが2倍に高まるという報告があることからも相関性が注目されています。
スマホとの良い距離感を保つ
目に負担をかけないスマホ操作方法
目線より高いものを見ることは瞬きを減少させることにつながってしまうことから、ドライアイなどの要因になり得ます。目を守る観点からは下向き加減の方が有効とされます。
目に負担をかけないスマホの明度
LED波長は短く、目の奥の網膜まで届くことから目への影響が視力低下の大きな要因になり得ます。目からスマホの距離を最低30cm程度は維持することがお勧めとされます。スマホの縁の明るさに対して画面の明るさが同等になることを心がけることが重要になります。カラーによっても目に対する刺激が変わります。疲れにくいカラーは緑色、青色、パステルカラー。疲れやすいカラーは赤色、白色とされています。待ち受け画面などをの身近なもののカラーを変えることで、刺激を調整することも目を守る一歩になりえます。
ブルーライトカットは白内障リスクに
ブルーライトとは
ブルーライトとは、LEDに含まれる青い光のことであり、角膜や水晶体で球種されずに網膜に大きな影響を与えるとされています。目の水晶体の変色による視力障害の白内障の原因となるされます。初期症状として視野が暖色がかっていき、進行していくとオレンジ色がかかったような状態になっていくとされます。赤色や青色を判別できなくなってしまう恐れがあります。脳を覚醒させてしまう恐れもあることから、就寝前1時間程度前には控えることが睡眠の質の向上にもつながります。スタンフォード式最高の睡眠で人生の3分の2も豊かににも関連の内容を取り上げています。光は覚醒、睡眠に大きく関わっていること留意することが大切です。
ブルーライトカット方法
- ブルーライトカットフィルム、メガネの活用
- ダークモードなどの暖色設定を使用する
- カロテロイドを含む緑黄色野菜を積極摂取する
疲れ目対策
- 目を温める
- 音楽を聴く
- 10分に1度、5秒間5m以上先のものを見る
- 目薬を活用
目を温めることによる血流が改善することで疲労物質が取り除かれ、疲れ目を解消することが期待できます。音楽を聴くことはリラックス効果による副交感神経が優位になり目を休ませることが期待できます。山などを見る場合はできるだけ遠くのものを見ることが重要となります。
目薬の留意点
未開封の場合2〜3年保存可能であるが、開封後は2ヶ月程度を目安し量は1滴程度で十分とされます。雑菌を増やさない意味で冷蔵庫で保管することは有効とされます。
目を守る食材
亜麻仁油
オメガ3脂肪酸は抗酸化作用が高く、目に入った情報を脳に伝える網膜の細胞を守ることが期待できます。1日小さじ1摂取することを目安にすると良いとされます。
ほうれん草
緑黄色野菜のカロテロイドと抗酸化作用を持つルテインを豊富に含み、目の機能維持効果が期待できます。
桜えび
豊富に含まれるアスタキサンチンが目のピント調整を行う毛様体筋の疲労回復や、視力向上効果が期待できる研究もあることから有効とされます。細胞修復、抗酸化作用など様々な効果が期待できる成分とされます。
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