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シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略

久しぶりの書籍の紹介になります。日本の美術館のSNS戦略の先駆者的地位を確立しつつある森美術館の想いや取り組みについて紹介されています。ビジネス的タイトルとは裏腹に、「中の人」が苦心しながら、テクニカル面だけではなく文化を芸術を一人ひとりを考慮したことを最優先にしているスタンスには共感を覚えるとともに、幅広いビジネスマンの指針になるものだと感じます。


目次

森美術館とは

「文化都心」を掲げる東京六本木の森タワーの最上層にある美術館です。「現代性」「国際性」も重んじています。金沢21世紀美術館蔵のスイミング・プールで有名なレアンドロ・エンリッヒ店では61万人もの来客を実現しています。日本の美術館を牽引する存在となっています。来客を上げつつも文化を重んじる取り組みは、様々なメディアで話題に上ることもあります。

文化芸術を重んじる

どんなテクニックでブランドを確立しているのかと考える読者も多いと思いますが、最も重要にしているスタンスが「温度と気持ち」が伝わるというもので、ビジネス的な側面から考えるとやや方向感が違うような印象を覚えますが、一人ひとりを重んじる、現場を知り伝える、基本情報(日時、何者なのかなど)を抑えるという基本的な点を計画的にかつ柔軟に丁寧に発信できていることが大きなブランドにつながっていることが伝わってきます。堅苦しい内容ではなく、人間味がある内容であるからか読み進めやすいのもポイントです。取り組み事例や苦慮したこと実例を挙げながらの紹介は根拠があります。

テクニカルマーケティング戦略

試行錯誤の日々から見出したハッシュタグを詳細化することや、一行目で伝わる興味を引くものとする、更新時間を配慮するといったもののや、SNSを利用しやすいwi-fi環境の整備や、美術品の撮影が可能であることの周知する、より周知できるよう工夫するといったことに加えて、SNSツール別の使い分けや動画の取り組みなども紹介されています。根底に撮影ができないイメージの強い美術品を撮影可能であるといった既成概念を覆す取り組みがなされていることが、ブランドの大きな要素であると感じます。