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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」考察・感想編

2020年3月12日

目次

ナミヤ雑貨店の奇蹟

 9月23日に上映された映画の原作。東野圭吾さんの作品の中で最も感動できる一冊です。映画を観る前にチェックしてみては!? 時空を超えて交わされる手紙。涙なしでは読めない一冊です!

作家紹介

作家名:東野圭吾
生 誕:1958年2月4日
出 身:大阪府大阪市
代表作:容疑者Xの献身、「マスカレード」シリーズ
その他:日本を代表するミステリー作家であり、一度は耳にしたことがある、作品をいくつも執筆されています。私自身、ミステリー小説はあまり読んでませんが、機会を見つけて記事にできればと思います。「マスカレード・ナイト」が9月15日に発売され、人気を博しています。

あらすじ

盗みを働いた3人の青年が潜伏先に選んだ店がナミヤ雑貨店だった。人気がない店に封筒が投函された・・・。封筒の中身は、過去からの手紙だった。オリンピックを目指す中で、死が迫っている彼氏と競技のどちらを優先すべきか迷う女性。プロミュージシャンを夢見る魚屋の息子。水商売を専業にしたいと悩むOL。迷える彼女らに、3人がストレートな手紙を送る。手紙の数々が結びつき、そして奇蹟を起こす。

ほかの二人と目が合った。どちらの目にも、きらきらと輝いていた。自分の目もそうに違いないと思った。

 

考察・感想

共感を生む仕掛け

この作品の最も魅力的な点の一つが様々な視点(手紙を含めて)から語られていることです。様々な境遇、現状、思い描くもの夢などについて、表面的だけではなく内面的にも描かれていることで、それぞれの物語を自分や、自分の周りの人に置き換えて読み進める仕掛けになっています。夢中で読み進められ、感動でき、何より、読み終えた時、なぜか、気持ちが軽くなっている。いつの間にか自分にプチ奇蹟が起こってました。

 

変わりゆくものと変わらぬ思い

過去と現代をつなぐナミヤ雑貨店での奇蹟を通じて、様々なものが変化する。時の流れとともに。その中で、対照的に変わらないものがあります。それは「信じる」大切さです。作者が最も伝えたいことだと思います。33回忌のサプライズを息子に信じて託したナミヤ爺さん。その思いを孫に託した息子の貴之。手紙に託された「自分を信じて」の文字。手紙の内容を信じた彼女達。「信じる」の反対の言葉である「疑う」シーンもいくつか登場しますが、結果的に、何も進展しないもしくは、憎しみなどの負の思いを募らせるだけであることが描かれていることからも「信じる」大切さを伝えたいのだと思います。