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デジタルとアナログを繋ぐ時間術大全

2020年3月11日

どんな魔法を知ることができるのか。YouTubeやGoogleの文字を見て、手に取った一冊は、当たり前の事なのに忘れがちな大切なことを気づくきっかけを与えてくれます。アーティストやアスリートの特集を見ているような感覚というか、日々の愚直な積み重ねが大きな成果になるのは、大手IT企業でも当てはまり、世界共通でも当てはまる。今後の世界を輝かせる方法であることを本書を通じて感じることができます。

目次

時間術大全

仕事、プライベート、予定法、習慣術、集中法、メール、PC

今すぐ時間が増える凄テク 全網羅

あなたの時間の9割は「デフォルト」で決まっている。

ジェイク・ナップ

著述家、IDEO客員研究員でGoogleで仕事術のフレームワーク「スプリント」を広めるとともにGmailの改良に取り組んだのちに、世界的企業に「スプリント」のコーチングや執筆活動をされています。「SPRINT最速仕事術」が代表作。

ジョン・ゼラツキー

YouTubeやGoogleなどの勤務ののち執筆活動、講演会などで活躍されています。

華々しい経歴に垣間見える人間味

世界でも指折りのIT先端企業で活躍された二人が生み出す時間術の方法は意外にもアナログな印象を受けるものがいくつかあります。タイマーで電源を切ってしまう、アプリを消してしまう、自然に親しむ、家族との時間を大切にするなどなど。失敗談やジョークの数々には一人の人間であることを強く感じます。人間の性である「無限の泉」「多忙中毒」にさらされ、もがいていた様子が窺い知れ、親近感を抱くとともに、「読んでみようかな」「ちょっと使ってみようかな」と思わせてくれるところが巧みです。特別なことを期待しがちですが、至ってシンプルではあるものの、日常でなおざりにしてしまっているものを再認識させてくれる一冊です。

気づき、主体的に取り組むことが世界を変える

「ハイライト」と呼ばれる1日で達成した目的を立て行動するプロセスは、自分の時間を過ごせていない方にとっては難しい課題だと考えます。しかしながら、難しいと気づけたことも大きな一歩でもあります。作者自身の体験として、充実した毎日だと思っていた、思われている「定時退社」や「空のメールボックス」は主体性に欠けており、本当の意味での充実感には繋がらないことを示唆する問いは、私自身の生活を見直す大きな問いかけになりました。気づくための習慣づくりこそが最も重要なことだと感じました。

気づきと提案

本作を読んでいて印象に残っている点が無意識のうちに脳が働き疲弊していることです。スマホの通知音や、画面上のアプリ、テレビなど。集中した時の意識は簡単に「無限の泉」「多忙中毒」で失われ、引き戻すことにも意思を要している指摘は大きな気づきでした。

習慣の相違

いくつの方法が紹介されていますが、私の習慣との相違や私が実践しているものを紹介します。

  • 食事、睡眠、運動、電子デバイスでの習慣 1日の習慣
  • 0分からコア作業(50−1ー8−1)
  • 立ち座り切り替え
  • サブ(作業・リフレッシュ)ストック
  • メモ、予定の見える化

睡眠やダークチョコレート、電子デバイスとの付き合い方は基本的に大きく変わりはありません。本書のように極端に制限するほど依存もないため、削除などはしていません。ただし使用時間の管理は行なっています。

0分からコア作業(50コア−1瞑想ー8サブ−1瞑想)

1日のスケジュールを組み立てる時、本書の内容と同様「ハイライト」つまりコアな活動を計画します。一時間単位で、○時0分からコア活動をスタートし50分間を目処に取り組みます。途中、集中力が切れたと感じた時に(例、目が霞む、爪が気になる、通知が気になった、人が訪ねてきた、電話がかかってきたなど)すぐに切り上げ、瞑想を1分間、残り時間をサブ(作業やリフレッシュ)と瞑想1分間に当てて、1時間を完了させるというものです。サブに取り組む場合は、マルチタスクをしていいことにしています。シングルタスクとマルチタスクと瞑想で集中力の切り替えを意識して行なっています。

サブ(作業・リフレッシュ)ストック

本書にあった、集中力を要さないまたは気分転換できる習慣であるウォーキングや自炊、片付けなどの短時間で完了できるタスクを一覧にし、手持ち無沙汰になった時や、集中力が途切れた時にするようにしています。よって自炊ででた洗い物やメールの整理などはあえてその都度行うのではなく、ストックして置き、1日の終わりには必ず完了させるようにしています。そのように、細かな作業をストックしておく事で、切り替えがスムーズになりますし、睡魔などにも対抗できます。

立ち座り切り替え

座りっぱなしや運動不足の観点からもスタンドデスクを採用していますが、立ちっぱなしは逆に集中力が欠けてしまうことを感じる時があります。意識的に座って作業する時間、もたれかかってする時間などローテーションしています。また、作業の種類を分けるようにもしています。目を使い過ぎた後は、目を休めるまたは体を動かすものにするといったイメージです。

メモ、予定の見える化

コアとサブを一覧化し立てかけてすぐに取りかかれるようにしています。掲載したものが集中力を削がないことが前提となります。ホワイトボードを活用することで簡単にコアやサブの追加やアイディアをまとめることもでき有効です。本書でもメモをすぐに取れる環境を推奨しています。また、カレンダーを掲載し曜日感覚や時間感覚を意識するようにしています。カレンダーを確認することで、忘れ防止だけでなく、時間に対する気づきや動機付けをすることができます。