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感情を鍵に心の扉を開く

2019年10月26日

「アカツキ」は人気ゲームを中心としたコンテンツを擁しているから成長しているのではなく、目に見えないものも大切にする文化があるからだ。本書を読み終えて思ったこと。塩田さんの苦悩や葛藤、成功の生い立ちから得た物、未来を切り開くであろう考え方が綴られている一冊になっています。ワクワクする企業「アカツキ」の今後が気になります。

目次

HEART DRIVEN

ハートドリブンとは

一人ひとりが自分らしくハートに従って生きる時代。そして、多様な生き方をお互いに認め合えて、みんなの人生がカラフルに輝く「ハートドリブン」な時代だ。

ドリブンはドライブの過去分詞ですが本書では、感情(気持ち)を中心に据えた考え方を示します。合理性や効率が求められがちな世界で、著しい成長を遂げているアカツキの理念は、意外にも気持ちの持ち方が大切だということです。

塩田元規

株式会社アカツキ創業者で代表取締役CEO。DNAで勤務後、現会社を2010年に創業。東証一部企業でゲームアプリ開発を中心にエンターテイメントをグローバルに展開する企業。ドラゴンボールZ ドッカンバトルなどのゲーム開発でも知られる企業です。「人の心を動かす素晴らしい体験を提供して、一人ひとりの人生を豊かに色付けていくこと」を掲げ躍進中の企業でもあります。

「アカツキ」の印象が変わる!

私自身、アカツキについては以前から知っており、売上に対する利益率が高い企業であり、成長著しい、効率化が徹底されている企業なのだろうと勝手な印象を抱いていました。そんな勝手なイメージもあり、表紙を見たときは驚きました。正直、購入した理由は「塩田さんだ」でも「ハートドリブン?」でもなく、「アカツキか!」という点が大きかったです。しかしながら、イメージとのギャップは一層興味深く、惹きつけられました。「高収益、高成長と個人の満足感の両立は難しいのでは」という考え方が無意識のうちにギャップを生んでいたのだということを本書を通じて痛感しました。頭では、夢中でワクワク取り組んだことが大きなムーブメントに繋がることを信じているものの、無意識のうちに否定的な考えに支配されていることを認知できた体験でもありました。そういった考え方の癖のような点についても本書で取り上げられています。

あなたの勤め先で自己表現ができる機会があるか?

「アカツキ」で自己表現しやすい環境作り、取り組みが紹介されています。私自身の前職の企業は「アカツキ」の数十倍の規模の企業でしたが、環境の違いに驚きました。

  • 自然豊かでアーティスティックな職場
  • 合宿や文化祭で交流する機会
  • オフィスでは靴ではなくスリッパor裸足
  • ,チェックイン(気持ちの整理を周りに伝える)

その他にもいくつかありましたが、「チェックイン」は「めちゃくちゃいい」と思ってしまいました。寝不足であることや不安に思っていることを会議前などにメンバーで共有するというものです。口にするだけで気持ちが和らぎ、切り替えができそうな上に、新たなアイディアにも繋がりそうだと感じます。「会議は全員が話し合う、発言する」ことが重要であると言われることがありますが、そういった考えの何次元も上をいっている取り組みだと感じます。

感情を鍵に心の扉を開く

本書では、「アカツキ」の歩みの中で、便利を追求するニーズからエンターテイメントなどが重視される可能性を示唆しています。強烈な個性に価値が見出される世界。確かにインターネットの波を受けてフリーランスなどが増加していることからも確かな流れではあります。その流れが一層加速する。だからこそ、「感情を鍵に心の扉を開く」すなわち、やりたいことに耳を傾けて素直に表現してみることが本人にとっても世界にとっても有益になりうる考え方を提唱しています。これまでの時代も、自分のやりたいことに目を向け、表現し継続できた人が牽引してきたことを感じます。

私自身は「人生を変える本・習慣・想いをお届け!」がやりたいことです。読書だけでなく、文化に触れたり、パッションに触れたり、誇りを感じしたり、未来にワクワクしたりと、とにかく長生きがしたい!そのベースになりうるのが習慣であり、想いであると据えています。目の前のことに夢中ならばその時間を増やしたいと考えるのは自然なことだと思いますが、世間では部分的にいいとこ取りした振りをして、継続できていると肯定して、ごまかしているように思います。喫煙やギャンブル、暴飲暴食などはその一つです。人生そのものだから、好きだからと言われますが、もっと違った形の幼少期にハマっていたことや後ろめたさがないアクションがあるはずです。そのきっかけになる気概を改めて考える大切な機会を与えてくれた一冊になりました。